« ダックボート、フィラデルフィアの事故を受けSFでも営業を中止 | メイン | サンフランシスコ、ペットの販売全面禁止を検討 »
2010年07月09日
BART殺人事件の陪審員評決を不服とオークランドで暴動
昨年の元日にオークランド市内のBART駅で、無抵抗の男性がBART鉄道警察官に近距離から銃で撃たれて死亡した事件で、昨日陪審員の評決が出されると被告の元警察官への刑が軽すぎるとオークランドダウンタウンに集まった群集により暴動が起きた。裁判では原告側は元警察官には殺意があったとして、第ニ級殺人罪を求刑していたが、陪審員は元警察官には殺意は無かったとして、業務上過失致死にとどめた。判決が下されると元警察官は法定内で後ろ手に手錠をされそのまま連行された。
判決の直後からオークランド市内は暴動を警戒し、商店は店じまいしBARTは運行を停止。夕刻を過ぎると群衆は数百人規模に膨れ上がり、商店の窓ガラスを割ったり、ゴミ箱に火をつけるなどの暴動を始めたため、警戒態勢でパトロールにあたってた警察官が50人以上を逮捕した。
群集は、窓ガラスを割った商店から商品を盗み出すなどエスカレートし深夜過ぎまで騒ぎが続いたが、一夜明け現在は後片付けが始まっている。
この騒ぎで領事館は在米日本人に対して外出を避けるよう注意の呼びかけがあった。
シリコンバレー地方版: 元BART警察官、殺人罪でベイエリアの刑務所に移送、オークランドでは暴動で18人逮捕
発砲したのが白人警察官で、撃たれたのが黒人男性というのも騒ぎが大きくなった要因の一つですが、この事件は発砲の様子を電車内から携帯カメラで動画撮影した人がいて、事件直後にYouTubeにアップロードされたため、一躍注目を浴びる結果になりましたね。判決に不服でも、商店に火をつけて商品を盗み出すのは「抗議活動」にはなりませんよね。ただの便乗犯罪。
投稿者 Editor : 2010年07月09日 07:39
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://chihouban.com/blog-mt/mt-tb.fcgi/5605