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2004年05月26日

第十三回 HGST(旧IBM)サンノゼキャンパス

cafe13.jpgハードディスク発祥の地でカレーライスを食ってきた

IBM、IBMと言っていましたが、良く考えたら去年の一月に日立に買収されてから正式にはHGST(日立・グローバル・ストアレジ・テクノロジーズ)である、旧IBM(HITACHI)のサンノゼハードディスク工場にお邪魔してきました。 シリコンバレーがその名で有名になる以前からあった歴史のあるキャンパスで、ハードディスク発祥の地としても有名です。 101を82につながる Blossom Hillで降りるといまでも交通標識に「Cottle IBM」と出ています。

かつて、全盛期には1万人の従業員が3シフトで日夜ハードディスクを生産した広大な敷地のキャンパスは、今は約三分の一の面積となっていますが、それでもこれまで訪問した各社のキャンパスの中で最大規模を誇ります。 最近ではハードディスク工場で働いていた従業員が癌になったことでIBMを訴えている裁判が進行中なことでも有名です。

ハードディスク開発部門を日立に売ったことで、このキャンパスは日立の所有となり中で働く社員もほとんどがそのまま日立の従業員となりました。 メインゲートの横にもIBMより大きくHitachiの看板が掲げられています。 しかし、建物、社員、食堂を含め中身はほとんどIBMのまま。 ハードディスク発祥の地のモニュメントとして有名なオブジェも健在です。

広大なキャンパスと膨大な社員を抱える社員食堂はその大きさでも、これまでの社員食堂と比べて飛びぬけて広いものでした。 建物のつくりが古いことと、広大な空間に長方形のテーブルが並んでいる様子は、日本人のイメージする「社員食堂」に最も近いかもしれません。

メニューのセレクションも豊富で、これまで紹介した食堂にあった類のコーナーはほとんどカバーしている上に、日立から来た多くの日本人従業員のために、日本食コーナーもちゃんと用意されていました。 この「日本食コーナー」、今日のメニューはポークカレーだったんですが、まさに「社員食堂の味」。 他のコーナーにはちゃんと陶器のお皿もあるのですが、プラスチックの容器に自分で好きな量のご飯を盛って、カレーと福神漬けをかけて値段は重量売りの1オンス21 セント。 今回はこれに、サラダバーから1オンス32セントのシーザースサラダを頂いて日本の社員食堂風、カレーライス定食としました。

食べてみるとこのカレーライス。 良くも悪くも社員食堂の味そのまんまです。 なんだかホッとする味でした。 料金は重量精算なので、レジの秤に乗せてそれぞれ料金を支払います。 写真の分量で編集長のカレーは約4ドルでした。 これにサラダとアイスティーをつけて $7.51。 せっかくカレーが純日本社員食堂風なのに、お会計はちょっとインフレ・シリコンバレー価格ですね。

今回、ご案内いただいたのは編集長が個人的にも親しくしていただいている鈴木さんです。 鈴木さんとは去年の夏に日帰りでヨセミテハーフドーム登頂という無謀な企画でも色々とお世話になりました。 ソフトウエアのほかにもメカから日曜大工まで何事にも素晴らしいセンスと技術をお持ちで、先日も手作りのオリジナル焼き鳥マシーンで美味しい紫蘇豚焼きを頂きました。

本日のメニューから

カレーライス
シーザースサラダ
アイスティー

計 $7.51

ご馳走様でした。

投稿者 Editor : 2004年05月26日 20:21



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